- HOME
- おなら・ガスがたまる
おなら・ガスだまりについて

おならやお腹のガスだまりは経験する方が多い生理現象ですが、過度になると日常生活に支障をきたすことがあります。「お腹が張って苦しい」「おならが多くて困る」「ガスの臭いが気になる」といった悩みは、人に相談しにくいため、一人で抱え込んでしまうことが多い症状です。
腸内ガスは、飲み込んだ空気と腸内細菌による発酵ガスから成り立っています。正常でも1日あたり、ある程度のおならは出ますが、回数が多い、臭いが強い、お腹の張りが苦しいなどの症状がある場合は、何らかの異常が隠れている可能性があります。
吹田市・山田・千里丘の竹村医院では、消化器外科医としての経験を活かし、ガス症状の原因を的確に診断します。腸内環境の改善から、隠れた疾患の発見まで、患者様の症状に応じた適切な治療を提供いたします。どうぞお気軽にご相談ください。
おなら・ガスがたまる原因
空気の飲み込み(呑気症)
食事中に会話をしながら食べる、すすりながら食べるなどの習慣も、空気を多く飲み込む原因となります。飲み込んだ空気の多くはげっぷとして排出されますが、一部は腸に到達しガスとなります。
- 早食い、大食い
- 炭酸飲料の多飲
- ガムを噛む習慣
- 口呼吸
- ストレスによる無意識の空気の嚥下 など
腸内発酵の亢進
ガスを産生しやすい食品の摂取や、食物繊維の摂取量の急激な増加などにより、腸内でガスがたくさん作られて、おならやガスだまりの症状につながります。
ストレスや食生活の乱れなどにより、腸内細菌のバランスが崩れることでも症状が出現します。
おなら・ガスがたまる際の症状の特徴
お腹の張り(腹部膨満感)
ガスがたまると、お腹全体または一部が張って苦しくなります。食後に悪化することが多く、ベルトをゆるめたくなる、服がきつく感じるなどの症状があります。横になると楽になることが多いのも特徴です。
おならの増加
回数が増えるだけでなく、臭いが強くなることもあります。肉類の過剰摂取や便秘があると、臭いが強くなる傾向があります。
お腹が鳴る
ガスが腸を移動する際に、グルグル、ゴロゴロといった音が生じます。
その他の症状
- 腹痛、腹部不快感
- 吐き気、食欲不振
- げっぷの増加
- 便通異常(下痢、便秘) など
おなら・ガスがたまる場合の診断や検査
問診・聴診
食事内容、排便習慣、ストレス、服薬歴などを詳しく確認します。腹部の触診により、ガスの貯留部位や腸の動きを評価します。聴診では、腸の蠕動音を確認します。
画像検査
腹部X線検査により、腸内ガスの分布や便の貯留を確認します。腹部超音波(腹部エコー検査)では、腸の動きや他の異常の有無を評価します。
おなら・ガスがたまる症状に対する治療
薬物療法
ガスの排出を促す薬剤や腸内細菌のバランスを整える薬剤、食べ物の消化を助ける薬剤を使用することがあります。
食事療法
ガスを減らすためには、食事の内容と食べ方の両方が重要です。発酵しやすい食材を控えたり、ゆっくりよく噛んで食べ、一度に大量に食べたりしないようにしましょう。炭酸飲料を控えることも効果的です。食物繊維を増やす場合は、急激に増やさず徐々に増量することで、ガスの発生を抑えることができます。
生活習慣の改善
適度な運動は腸の動きを促進し、ガスの排出を助けます。ウォーキングやヨガなどの軽い運動、食後の軽い散歩も効果的です。
便秘はガス症状を悪化させるため、規則正しい排便習慣を確立し、便意を我慢せずリラックスして排便することが大切です。
おなら・ガスだまりでお悩みの方へ
「お腹が張って苦しい」「おならが気になって外出できない」といった症状は、QOL(生活の質)を大きく低下させます。恥ずかしさから受診をためらう方も多いですが、適切な治療により、多くの場合改善が可能です。
竹村医院では、消化器外科医としてガス症状の原因を丁寧に診断し、効果的な治療を提供します。食事指導から薬物療法まで、患者様お一人おひとりに合わせた治療計画を立てます。
ガス症状の背後には、過敏性腸症候群や腸内細菌の異常などが隠れていることがあります。一人で悩まず、どうぞお気軽に当院までご相談ください。